「地震だ!!」
「ぎゃああああ!!」
ガンッ!!ガンッ!!
バキッ!!
「キャアアアアアアア!!」
悲鳴の中、物と物がぶつかる音が響く。
机の下に隠れ頭を両手で覆い、ずっと下を見た。
こんな大きな地震初めてだ・・・。
長い・・・
長いよ・・・・・・。
早く終わって・・・。
その時私たちがいたのは4階。
そのせいか、より揺れが大きかった。
涙で視界が歪み、白い床に雫を落とした。
泣いていることに気付いた。
するとその時、頭を抱えていた左手を誰かにギュッと握られた。
「日菜ちゃん・・・怖い・・・怖いよぉ・・・」


