カタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・・・・
「・・・・・・地震?」
先生が、チョークで書いていた字を止め、振り向きながら独り言のようにそう言った。
机や床、ロッカーなどが軋み、このカタカタという音が出ているのだと思う。
私も少しの揺れを感じていた。
この地域は地震が多いので、私含めみんな、地震には慣れていた。
いつもならこの小さなカタカタという揺れが何秒か続き、そのあとグラッと地面が揺れ、地震が起こる。
しかしその地震も十数秒で収まる。
なのでこの時も私たちは「またか・・・」というような気持ちで、焦る人は1人もいなかった。
・・・カタカタ・・・
カタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・・・・
・・・・・・今日はちょっと長いな。
みんながそう思い始めた、次の瞬間。
ドンッ!!!