「やっぱり夕方の方が良かったかしらねぇ、
お墓参り。」
ーイラっ
「だーから言ったじゃない、あ〜暑い暑い。
誰だったかしらねぇ、こんな真っ昼間から
行こうとか言い出した人は。」
「これこれ、やめなさいみっともない。
ほらさっさと行きますよ。」
母と母の姉の美樹ちゃん、おばあちゃんは
私たちよりはるか前を歩いていた。
「本当、あの人たちって元気だよね。」
そう言った私の隣の彼女は、
いとこの結ちゃん。一つ上の高校二年生。
さらに隣にいるのは陸。中学三年生。
2人は美樹ちゃんの子供。
歳が近いから、昔はすごく仲が良かったけど
今は、、どうなんだろう。