続・闇色のシンデレラ

「命を粗末にするくらいなら、荒瀬に一生を捧げたらいい。
その憎しみの矛先が合っているのかどうか、ここで生きて自分で見極めなさい」



はっとして、濡れた瞳を向けてきた少年に淡々と告げた。


その瞳にどんな感情を宿しているかは知らない。


たとえそれが怒りや悲しみだとしても、何でも良かった。


ただでさえ絶望を味わってきた彼には、生きる力を与えなければもろい精神は崩れてしまう。


何らかの感情を持って、それを生きる糧にできるならわたしは悪人で構わない。




「それでも憎悪が晴れないなら、そのときわたしを殺せばいい」




そんな思いで揺れる瞳に断言した。


言葉を理解した彼は大きく目を開きその瞳には光が満ちる。


もう大丈夫、これ以上云うことないと立ち上がった。


すると後ろからふわりと大好きな香りに包まれて、たくましい腕に抱きしめられた。