続・闇色のシンデレラ

……わずか14歳で人生を棒に振るような行動に出るなんて。


そこまで憎しみが強いのか。それとも誰かに躍らされているのか。


どちらにしても、たったひとりで奇襲をかけ、この荒瀬の組員に包囲されて気丈でいられるというのは、彼の精神が強いことに変わりない。



「どうしてこんなことしたの?」



もったいない。


おそらくこの子は頭が切れるのに、ここで潰してしまうのは宝の持ち腐れだ。


有り余るエネルギーを他に使えたらいいのに。



「何も言わなければ、あなたは殺されるだけよ。
それでいいの?わたしに強い恨みがあってここに来たんでしょう?」



なら、わたしの手で『裁こう』。


彼の抱えている事情を暴き出したくて畳みかける。



「理由は何?どうせ死にに来たなら、せめて全部吐き出したらどうなの」

「……うるせえ」




すると彼はかすれた声で本音を漏らした。




「……偉そうに、全部知ったような口を叩きやがって」




消え入りそうな、けれど憎悪のこもった声に組員は眉をひそめる。


志勇はこれ以上は危害が及ぶと思ったのかそっと手を握り、剛さんは彼の言行を抑えようと動く。


だけどわたしは大丈夫と志勇の手を離し、剛さんに何もしないでと目で合図した。




「……お前さえいなければ……」



その直後彼は打ち明けた。重い重い胸裏の激白を。