「やっぱり、わたしを狙ったのね」
カマをかけると彼はピクリと肩が動かし、初めて憎しみ以外の感情を表した。
「誰かに命令されたの?」
「……」
「あの銃は誰のもの?」
「……」
図星だったのか反応を示したものの、後は沈黙を続けるばかり。
「答えろ!」
「ぁぐ……」
見かねた剛さんが力づくで彼の頭を床に押さえつける。
しかし周りは誰も動じない。
温厚な剛さんが見せた残虐な面に動揺するけど、これがヤクザの普通、だと言い聞かせた。
だけど丸腰の少年を痛めつける必要はない。
何より、光冴に痛めつけられた自分と重ねてしまう。
「やめて」
動揺を悟られないよう毅然に言い放つと剛さんはすぐに手を離した。
解放された彼は頭をすぐさま起き上がろうとする。
わたしはそれに合わせて、上半身を起こした彼の前に立った。
「歳くらいは、教えてくれる?」
「……14」
少し茶色みかかった瞳に問いかける。
やっと口を開いたその子は、床に視線を飛ばしてぶっきらぼうに答えた。



