SIDE 壱華





朝起きて、それが発覚して、いつ告白しようかずっとずっと悩んでた。


喜ばしいことのはずだけど、18歳で母親になること、未成年で結婚してわずか1ヶ月で妊娠なんて、と悩んでなかなか言い出せなくて。


でもやっと伝えられたと安堵したのだけど。




「……志勇?」



志勇が、フリーズしてしまった。


新聞を開いたまま固まって瞬きもせず私を凝視している。


あの、志勇さん?


それとも聞こえなかったのかなと、もう一度声をかけようとしたら。



───バサバサッ


大きな音を立てて、新聞紙が彼の手のひらから滑り落ちた。



「志勇!?」