「落ち着いて聞いてね」

「ん、ああ」

「わたし、最近体調悪いって言ってたでしょ?」

「ああ、ここ1ヶ月ずっと忙しかったし、ストレスもあんだろ」

「うん、それもあるけど。あと、すごく眠たいときがあるって」

「それは仕方ねえ、夜が激しいからな」


「っ、そうじゃなくて……」



からかうと、可愛い反応を見せる初々しい壱華。


朝っぱらから俺の狼が目を覚ましそうだったが、話の腰を折るような真似は止めておこう。



「悪い悪い。それで?」

「それで、ついさっき、判明したんだけど」



一語一句を噛みしめて、なぜか目を泳がせる壱華。


しかし服の裾をギュッと掴むと、潤んだ目で俺を見つめた。


そしてその唇を震わせた。