「どうなるだろうな、俺たちの子どもは」

「楽しみだね」

「ああ」



すやすやと眠る子どもたちを見ながら、まだ見ぬ未来を想像した。

可愛いざかりの子どもたちには毎日癒されてばかりだけど大変なのはこれからだ。

普通の家庭ではないから子どもたちにも苦労させてしまうだろう。

だけど「この家族の一員として生まれてよかった」と思えるようにサポートしていきたい。



「これからもよろしくね、志勇」

「ん?なんだよ急に。当たり前だろ、俺たちは運命共同体だ。
子どもたちが親元を離れて孫が生まれた後も、ヨボヨボの年寄りになっていっしょだからな」

「ふふっ、さっきは結婚なんて許さないって言ったくせに」

「例えばだよ、たとえば」



からかうと志勇は口を尖らせていたけど、目が合うと優しく笑った。

その微笑みにかけがえのない幸せを感じ、ふたりで穏やかなひと時を過ごした。

未来はきっと明るい、そう信じて。