「はい、全部終わらせてきました!」
「……ねえゆうが、おひるねは?」
「ん?ああ、ごめんごめん。今から準備するよ」
憂雅くんは双子たちの隣にごろんと寝転んだ絆の隣で絵本を読み始めた。
しばらくしてうつらうつらと夢の中に落ちていく絆。
憂雅くんはすかさず慣れた手つきでポンポンとお腹を優しく叩く。
「絆、ねちゃった?」
「……」
「早く大きくなってオレといっしょに色んなことしよう。
それでさ、荒瀬組をふたりで守るんだ」
ぐっすりと寝ている頭を撫で、憂雅くんはささやいた。
「……何があっても、オレがそばにいるからな、絆」
その声に夕食の準備をしていたはずの手が止まった。
だってあまりにも優しい声だったから。
わたしはその時やっと気がついた。
『いーや、きめた!司水が守るようにおれも守る!つよくなって守る!』
いつの日かの彼の決意の言葉。
ああ、この子は冗談なんかじゃなく本当に、絆を守る強い意思ががあるんだと。
「……ねえゆうが、おひるねは?」
「ん?ああ、ごめんごめん。今から準備するよ」
憂雅くんは双子たちの隣にごろんと寝転んだ絆の隣で絵本を読み始めた。
しばらくしてうつらうつらと夢の中に落ちていく絆。
憂雅くんはすかさず慣れた手つきでポンポンとお腹を優しく叩く。
「絆、ねちゃった?」
「……」
「早く大きくなってオレといっしょに色んなことしよう。
それでさ、荒瀬組をふたりで守るんだ」
ぐっすりと寝ている頭を撫で、憂雅くんはささやいた。
「……何があっても、オレがそばにいるからな、絆」
その声に夕食の準備をしていたはずの手が止まった。
だってあまりにも優しい声だったから。
わたしはその時やっと気がついた。
『いーや、きめた!司水が守るようにおれも守る!つよくなって守る!』
いつの日かの彼の決意の言葉。
ああ、この子は冗談なんかじゃなく本当に、絆を守る強い意思ががあるんだと。



