1週間後、琴音さんがふと俺に尋ねてきた。
「凛太郎、この前買ってきてくれたケーキ屋さん教えて?」
「え、あ……いいですけど、どうしたんですか急に」
話を聞くと、なんでも友達とそこに行く事になったらしい。
「あの……よかったら送りましょうか?」
「え、いいよバスで行くよ」
「バス停から降りて結構距離あるんですよね。急勾配の坂道だし女の子が歩いていくのは大変かなって」
って、普段なら絶対送迎なんてしないタイプなのにこんなこと言ったらおかしいよな。
「それじゃあ、お願いしていい?」
そう思っていたのに彼女は疑いもせず笑うものだから驚いた。
あれ、琴音さんってこんな笑う人だったっけ?
あの一件からずいぶん雰囲気変わったな。
なんだか、自然に振舞ってくれるようになった気がする。
「凛太郎?」
「は、はい!?」
「もうそろそろ出かけようと思うんだけど大丈夫?」
「大丈夫です、すぐ車出しますね!」
声をかけられ、呆然と琴音さんの顔を見つめていたことに気がついた。
それを悟られたくなくて俺は駆け足で玄関を飛び出した。
「凛太郎、この前買ってきてくれたケーキ屋さん教えて?」
「え、あ……いいですけど、どうしたんですか急に」
話を聞くと、なんでも友達とそこに行く事になったらしい。
「あの……よかったら送りましょうか?」
「え、いいよバスで行くよ」
「バス停から降りて結構距離あるんですよね。急勾配の坂道だし女の子が歩いていくのは大変かなって」
って、普段なら絶対送迎なんてしないタイプなのにこんなこと言ったらおかしいよな。
「それじゃあ、お願いしていい?」
そう思っていたのに彼女は疑いもせず笑うものだから驚いた。
あれ、琴音さんってこんな笑う人だったっけ?
あの一件からずいぶん雰囲気変わったな。
なんだか、自然に振舞ってくれるようになった気がする。
「凛太郎?」
「は、はい!?」
「もうそろそろ出かけようと思うんだけど大丈夫?」
「大丈夫です、すぐ車出しますね!」
声をかけられ、呆然と琴音さんの顔を見つめていたことに気がついた。
それを悟られたくなくて俺は駆け足で玄関を飛び出した。