続・闇色のシンデレラ

「え、ついに凛太郎に色恋沙汰!?おめでとー!」


かと思えば、あんぐりと口を開けていた颯馬さんがニヤニヤしながら大声を発した。



「は?女泣かせた?そんなの泣き止むまで抱いてやれ」

「……通常運転の兄貴はさておき、俺なら一旦離れるかな〜。
ひとりになりたい時間ってあるだろうし。剛ならどうする?」

「え……俺っすか?俺はとりあえず謝ります。
で、口利いてもらえるようになったら甘いもんとか差し入れ持っていく」



からかわれるかと思ったら案外まじめに答えてくれた。

若は本気なのか冗談なのか分かんないけど。



「ちゃあ、ちゃ〜?」



すると俺の腕の中で大人しくしていた刹那が手を伸ばしてきた。

その小さな手を握ってふと思った。

琴音さんを避けてるのは俺の方だよな、と。



「……まんま?」



呆然と刹那の手をにぎにぎする俺を不思議そうに見る刹那。

俺はその小さな身体をソファーに下ろし、皆さんに頭を下げた。



「ありがとうございます。俺、迷ってる場合じゃないって気づきました」


自分の中で結論が出た。

あとはそれを行動に移すだけ───そう思っていたのに。