「お、おいなんだよどうした?」
感極まって握手を求める俺に引き気味のアニキ。
構わずブンブンと手を振って握手すると、後ろで俺の様子を静かに見ていた壱華さんに話しかけられた。
「向こうで何かあったの?」
「え……?なんで分かるんすか!?」
「顔みたら一目瞭然だよ。凛って結構顔に出るタイプだから分かった。話してごらん?」
「え、えーっと……」
勘の鋭い壱華さんに優しく聞かれて俺は言葉を濁らせた。
「なんだよ凛太郎、お前なんかやらかしたのか?
さては俺に尻拭いさせようなんて魂胆じゃねえだろうな」
そんな俺を見かねて「甘えるんじゃねえぞ」と威嚇する若。
けど、子どもたちをおんぶにだっこしてるから怖さが半減してるんだよな。
永遠と絆が満面の笑みだから余計に怖さなんて感じない。
「もう、志勇ったら凛がそういう子じゃないって分かってるでしょ?」
「……ふん」
若もどうも本気で怒ってる見たいじゃないので、思い切って聞いてみた。
「あの……自分が原因で女の人を泣かせてしまった時はどうしたらいいでしょうか」
丁寧な口調で尋ねれば、後に訪れるのは沈黙。
……は?なんだよこの空気。



