「兄貴〜、待ってんだけどまだ?
って、思いっきりくつろいでんじゃん!」
極道に染まるとはこういう意味かと改めて実感したところで、リビングに颯馬さんが入ってきた。
「よっ、凛太郎。またイケメンになったじゃ〜ん、向こうでモテモテって聞いたけどマジ?」
「あぁ、まあ……屈強な男にばかりモテてます」
「ぶはっ、あの噂マジだったの?かわいそうに凛太郎」
かわいそうにと言いながら遠慮なく笑う颯馬さん。
人の不幸を楽しそうに笑うなんてさすがヤクザって感じ。
相変わらずだなと思っていると、その後ろには剛のアニキがいることに気がついた。
「元気してたか?憂雅が会いたがってたから後で会ってやれ」
「……ううっ、アニキ……!お久しぶりです……!」
剛のアニキは変わらず優しくて頼もしい。
ひねくれ者の荒瀬兄弟に挟まれていたものだから、アニキには後光が差している気さえした。



