続・闇色のシンデレラ

「どうかしました?」

「実は今日、お見合いで」

「お見合い!?誰とですか?」

「私もどんな人かは知らなくて」

「えー?どんな人かも分かんない人とお見合いですか?
琴音さんお人好しすぎません?嫌なら行かなきゃいいのに」



思わず口走ってしまったけどそれは本心だった。

だいたい、網谷の会長は娘の琴音さんを溺愛しているから無理やり縁談を持ちかけるなんて有り得ないのに、そんな急展開あるか?



「それ、は……」

「あ、すみません。不躾でしたね」



言いにくい事だったのか黙ってしまった琴音さん。

謝ると彼女は悲しげに笑った。



「ううん、凛太郎の言う通りだよ」



また───影のある態度。

この人はその美しい顔の裏に何を隠しているんだろう。

それは初めて会った時から分からずじまいだった。