しかし、大変なのはその後。

双子の育児は絆とは比べ物にならないほど強烈だった。




「ぎゃあぁぁ!」




特に男の子の刹那はすごかった。

泣き声が大きく眠りが浅くて、窓が開いていたら本家で寝泊まりしている組員が起きてしまうほど。

……絆がどれだけ大人しく手のかからない子だったか痛感した。



「ふぇぇぇ……!」



しかも厄介なことに、その刹那の泣き声で永遠も起きてしまう。

永遠は大人しくて泣き声も控えめだけど、ふたり同時に泣きだしたらどうしようもない。

志勇は絆を寝かしつけてくれているので毎日ひとり別室で小さなモンスターたちと闘っていた。

……この頃の記憶はとにかく必死で曖昧だ。