続・闇色のシンデレラ

SIDE 司水



憂雅に縁側で絵本の読み聞かせをしていると、仕事用のスマホが鳴った。

若が外出した壱華様を探し、勢いよく本家から出ていった30分過ぎている。

スマホのロックを解除している新着メッセージを見ると、颯馬から『無事壱華と合流しました。今から本家に帰ります』と送られてきていた。

『了解です』とだけ送って、パッと顔を上げると、そばにいたはずの息子が───憂雅がいない。

嫌な予感がしたその時。



「琴音おねえちゃぁぁん!」



憂雅の興奮した声が遠くから聞こえた。

……ああ、嫌な予感が的中した。



「はぁ、まったくあの子は誰に似たんだか」



さっと立ち上がり、声がする方へ急いだ。