続・闇色のシンデレラ

翌日。



「壱華、聞き捨てならず飛んできたわ」

「ふふ、いらっしゃい」



涼を私たちの家へと招くことになり、彼女は朝10時からやってきた。

志勇は昨日遅く帰り、今朝は早くから会合のために出かけた。

私にかまってあげられなくて悪いな、なんて言われたけど、なぜかご機嫌そうな私を見て彼も安心して出ていったようだ。

今日はいつ帰ってくるのだろう、とそんなことより。



「もう身体は大丈夫?」

「うん、この通り元気だよ。赤ちゃんもお腹の中ですごく動くんだ」

「そう、ならよかった。
ところで……壱華に聞いた話、びっくりしたんだけど。マジなの?」

「うん、確かな筋だよ。でもまさかそんな展開になってたなんてね」

「はー、潤ちゃんも積極的ね~青春だわー」



私達は部屋に入るや否や、剛さんと潤ちゃんについての話題で会話が弾んだ。

特に剛さんなんか、そんな素振りを一切見せなかったから驚いたのなんの。



「2人から話聞きたいな~。ねえ、剛は今日志勇ついていったの?」

「うん、そうみたい。大事な会合だって言ってたから」

「そっか、ということは……潤ちゃんに突撃するしかないね」



にやりと笑う涼。

さすがヤクザの娘とだけあって見事なニヒルな笑み。

あ、この人突撃する気まんまんだ、と思った刹那。



「よし、こうなったら真相を確かめなければ!行くよ、壱華!」



涼は私の手を握り、きらきらした目で私を見つめる。

その姿がなんだかほほえましくて、私も乗り気でゆっくりと立ち上がる。

繁華街に行くのは久しぶりだ。

ずっと病院にこもりっぱなしだったし、たまには外出もいいだろう。

そんな軽い気持ちで私は本家を出た。