走って壱華さんのいる病室にたどり着き、俺はコンコンとノックして「失礼します、凛太郎です」と名乗って引き戸を開いた。
部屋の中をのぞくと、ベッドに座った状態で目を丸くする壱華さんと、その隣に立って俺を睨みつける若頭がいた。
「ひえ……」
その恐ろしさにびっくりして変な声が出て、引き戸の取っ手を離してしまった。
すーっと閉じていく扉。俺は部屋に入ることが出来ず立ち尽くした。
「あ、凛太郎!……ねえ志勇、凛のこと威嚇したでしょ?」
「あ?あのガキが来るなんて聞いてねえし、だいたいあいつはお前に気軽に会えるようなお偉い身分じゃねえんだよ」
「なにその時代錯誤な考え方。
それにあの賢い凛が勝手に来るわけないでしょ?きっと誰かに誘われてついてきたんだよ」
「あのガキを買いかぶりすぎだろ壱華。それに誰かって、誰だよ」
「何言ってるの?凛がお気に入りなのは志勇だって同じじゃない。
でも、確かに誰がここまで連れてきたんだろう」
壱華さんと若頭の会話に聞き耳を立てていると、顔の横から誰かの手がにゅっと伸びてきて、引き戸をガラッと開いた。
……気配がなかった、いったい誰が?
「どうも颯馬で〜す!」
上を見上げると同時に、拍子抜けする挨拶に気が抜けた。
部屋の中をのぞくと、ベッドに座った状態で目を丸くする壱華さんと、その隣に立って俺を睨みつける若頭がいた。
「ひえ……」
その恐ろしさにびっくりして変な声が出て、引き戸の取っ手を離してしまった。
すーっと閉じていく扉。俺は部屋に入ることが出来ず立ち尽くした。
「あ、凛太郎!……ねえ志勇、凛のこと威嚇したでしょ?」
「あ?あのガキが来るなんて聞いてねえし、だいたいあいつはお前に気軽に会えるようなお偉い身分じゃねえんだよ」
「なにその時代錯誤な考え方。
それにあの賢い凛が勝手に来るわけないでしょ?きっと誰かに誘われてついてきたんだよ」
「あのガキを買いかぶりすぎだろ壱華。それに誰かって、誰だよ」
「何言ってるの?凛がお気に入りなのは志勇だって同じじゃない。
でも、確かに誰がここまで連れてきたんだろう」
壱華さんと若頭の会話に聞き耳を立てていると、顔の横から誰かの手がにゅっと伸びてきて、引き戸をガラッと開いた。
……気配がなかった、いったい誰が?
「どうも颯馬で〜す!」
上を見上げると同時に、拍子抜けする挨拶に気が抜けた。



