女医に絡まれた颯馬さんを置いてひとりで病室を目指していると、どこからともなく女の人のすすり泣く声が聞こえた。
天気が悪く光の差し込まない、薄暗い廊下に響く嗚咽の音。
は?怖すぎマジやめて、俺幽霊とか苦手なんだってば!
「っ……うっ……」
「泣けよ琴音。ここは滅多に人来ねえから。来たとしても身内だから事情はみんな知ってるよ」
ガクガク震えていると、男の声が聞こえた。
……あ、なんだ。よかった心霊現象じゃないっぽい。
安心した反面、ちょっと恥ずかしくなりながら歩みを進めると、窓際に面したこじんまりしたロビーみたいな所で1組の男女が座っていた。
「辛かったろう、今回の件は。よく頑張ったよお前は」
俺は壁の影からそっと様子を伺って驚いた。
そこにいた男女は顔が双子かってほどそっくりで、なおかつ美形だったからだ。
なんか、前から思ってたけど荒瀬組ってヤクザのくせに顔がいい人多いよな。
天気が悪く光の差し込まない、薄暗い廊下に響く嗚咽の音。
は?怖すぎマジやめて、俺幽霊とか苦手なんだってば!
「っ……うっ……」
「泣けよ琴音。ここは滅多に人来ねえから。来たとしても身内だから事情はみんな知ってるよ」
ガクガク震えていると、男の声が聞こえた。
……あ、なんだ。よかった心霊現象じゃないっぽい。
安心した反面、ちょっと恥ずかしくなりながら歩みを進めると、窓際に面したこじんまりしたロビーみたいな所で1組の男女が座っていた。
「辛かったろう、今回の件は。よく頑張ったよお前は」
俺は壁の影からそっと様子を伺って驚いた。
そこにいた男女は顔が双子かってほどそっくりで、なおかつ美形だったからだ。
なんか、前から思ってたけど荒瀬組ってヤクザのくせに顔がいい人多いよな。



