「あの娘たちのことです。ろくな事ではなかろうと、当然わたしは断りました。
水尾の娘はともかく、流進には悪い噂ばかり流れていましたから」
琴音さんが真剣な眼差しで話を進める。
そんなことがあったのかと驚いていると、紫音さんが発言した。
「網谷は代々、荒瀬組で顧問の役職についているが、それに加えて警察的な役割を担っている
。
つまり不審な動きを見せる流進は以前から監視していたわけだ。
何かあれば奴らをすっぱ抜くつもりで」
「はい、ですからわたしは興味がないと断った態度を見せ、ひっそりと彼女たちを見張っていたのです。
今思うと、それは間違いでした」
「……間違い?」
「わたしは不審な誘いがあったことを、荒瀬に報告をしなかったのです。
まさか彼女たちがあんな猟奇的な手段であなたを傷つけようとするとは思いもせず、考えが甘かったのです」
「いや、悪いのは俺だ。琴音からその話を聞いておきながらも危険予測が浅はかだった。
ただ目を離さないように、とだけ指示をだしていなかった俺の責任だ」
だから、未然に防げた、というのか。
「本当に、すまなかった」
「申し訳ありませんでした」
深く腰を曲げ、頭を下げる兄妹。
別に、あなたたちのせいではないのに。
悪いのはあの娘たち、いや、あの娘を育てた親に責任があるだろう。
美花と実莉を育てたおばさんのように。
そう淡々と考えをまとめていると、病室の扉が開いていくのを目視した。
水尾の娘はともかく、流進には悪い噂ばかり流れていましたから」
琴音さんが真剣な眼差しで話を進める。
そんなことがあったのかと驚いていると、紫音さんが発言した。
「網谷は代々、荒瀬組で顧問の役職についているが、それに加えて警察的な役割を担っている
。
つまり不審な動きを見せる流進は以前から監視していたわけだ。
何かあれば奴らをすっぱ抜くつもりで」
「はい、ですからわたしは興味がないと断った態度を見せ、ひっそりと彼女たちを見張っていたのです。
今思うと、それは間違いでした」
「……間違い?」
「わたしは不審な誘いがあったことを、荒瀬に報告をしなかったのです。
まさか彼女たちがあんな猟奇的な手段であなたを傷つけようとするとは思いもせず、考えが甘かったのです」
「いや、悪いのは俺だ。琴音からその話を聞いておきながらも危険予測が浅はかだった。
ただ目を離さないように、とだけ指示をだしていなかった俺の責任だ」
だから、未然に防げた、というのか。
「本当に、すまなかった」
「申し訳ありませんでした」
深く腰を曲げ、頭を下げる兄妹。
別に、あなたたちのせいではないのに。
悪いのはあの娘たち、いや、あの娘を育てた親に責任があるだろう。
美花と実莉を育てたおばさんのように。
そう淡々と考えをまとめていると、病室の扉が開いていくのを目視した。



