続・闇色のシンデレラ

水尾の組長はそれっきり口を開くことはなかった。

志勇はそれを聞くと周りに並ぶ側近たちとコンタクトを取る。



「は……?」



しかし、この娘は黙ってはいられなかったようだ。



「パパ……?ねぇ、嘘でしょ。嘘だよねえ?」



目を見開き、父の背中に問いかける。

無論、彼が答えることはなかった。



「私はパパの娘だよ?なんでもしてくれるって、パパ言ったよね?」



すると、呆然と父を見つめる女の周りに男が集まってくる。

立て、と脇を抱えられたにも関わらず、彼女は抵抗をしなかった。

よほどのショックだったのだろう。

最初で最後の父の裏切りなのだから。




「連れていけ」

「いやぁ!やめて!!パパ!ねえ、パパったら!どうして!?」




志勇の声に娘はハッとして抵抗を始めたが、女の腕力で叶うはずがない。

フロアに悲鳴を残し、娘は闇に消えた。