続・闇色のシンデレラ

愛ゆえの怒りは、彼の逆鱗に触れたも同じ。

そうなればその先には、容赦ない制裁が待っている。



「ま、待ってくれ……!」

「手?足……?」

「……!」

「そんなもので解決する問題じゃねえんだ。古株のくせに甘い考えだな」



志勇は呆れ返ったように被疑者に鋭い視線を浴びせた。



「流進は元より、水尾も今日を区切りに破門だ」

「そんな……」

「当たり前だろう。お前らは3人を命の危機に晒した。
組長の伴侶と俺の妻。それから、壱華の腹の中の子ども」

「……」

「お前の娘は荒瀬の未来まで潰そうとしたんだ……許されざる愚行だな」



破門と言いつつ、水尾の当主に語りかける志勇。

その責め方の手法は、いつもの彼らしくない。

志勇なら慈悲もかけず一方的に縁を切るはずなのに。

それはまるでこの先に何か策略を張り巡らせているかのようだった。