続・闇色のシンデレラ

「壱華」



そんな私を見かね、志勇は私の肩に手を回す。



「……お前はここにいない方がいい」



彼の言葉は、これから起こるであろう断罪の残酷さを暗示していた。

私はそれを知っている上で、首を横に振った。



「何が起こったのか、この状況を説明できる人間は私しかいない。最後まで見届ける」

「……分かった」



一言だけ呟き、彼はゆっくりと目を逸らす。

その瞳が捉えるは、地べたにうずくまる哀れな2人の女。

2人はすでに意識を取り戻していたが、顔色は気絶していた頃より悪かった。

彼女達は志勇が視線を向けていることに気がつくと、その顔に恐怖を貼りつける。

志勇は彼女達を睨みつけ、その口はまさに判決を下そうとしていた。

ところがだ。




「待ってくれ!」



志勇が不意に口を閉じたかと思うと、大きな足音と共に何かが部屋に流れ込んできた。

ひとりの男だった。