続・闇色のシンデレラ

「いいや、情報を裏付ける証拠がそろってねえ」

「なら、なぜこの場に呼び寄せた」



語尾にかぶせて質問すると親父は顔をこちらに向けた。

その後は両者一向に退かぬ睨み合いが続く。



「何を疑ってる、志勇」

「疑うことだらけだ、この集会は」



静かな苛立ちのぶつかり合いに周りはまたざわめき出す。

しかし俺は目もくれなかった。

ひたすらに親父の本心を暴こうとした。



「お前は考えすぎだ。俺は単に流進の馬鹿さ加減に呆れたんだ。
掟を破るような輩に荒瀬の紋を背負わせられねぇ。
それを伝えた。それだけの話だ」

「俺が言いたいのはそうじゃねえ。この決起集会自体に疑念を抱いてる。
なぜこの時期に、なぜ壱華の披露目と呼ばわり、何の規制もなく人を集めた。
まるで壱華を餌にして事を起こさせようとしているかのごとく」



一気に積もっていた思いを吐く。

親父は深くため息をつき、首を傾げる。

なんのことだかという素振りを見せた親父に、ついに俺は歯に衣着せず言い放った。




「とぼけるつもりなら単直に問う。
壱華に“おふくろの二の舞”を演じさせる気か」