続・闇色のシンデレラ

真っ暗の中叫んでひたすら助けを乞う。

連れ去られ無力なわたしにはそれしかできない。

徐々に恐怖がつのっていく。

すると数秒後、突然視界が明るくなった。



「う……痛っ」



次に感じたのは痛み。目がくらむ中、乱暴に地面に下ろされた。



「遅い、ギリギリじゃない。誰かに見られたらどうするの」

「ふふっ、やっとお話出来るねぇ、シンデレラ」



急に明るくなって目を細めると、赤とピンクのドレスを着た2人の女が待ち構えていたことに気がついた。



「誰……?」



一瞬、美花と実莉を思わせる色彩。

その色の服は、最後にあの姉妹に出会った時ふたりが着ていた服の色だった。



「誰って?はっ、まあそうよねえ。
志勇様にチヤホヤされるあんたが、アタシたちをわざわざ覚える価値ないもんねえ?」



だけど違った。

次第にはっきりしてきた視野に映されたのは、流進会のお譲と水尾組の一人娘。

知っている顔のはずなのに、どこかあの姉妹を思い出させる容姿と雰囲気にゾッとした。



「志勇様に気に入られて調子に乗ってるんでしょ?まったくいいご身分だこと」



コツコツとヒールのかかとを鳴らし距離を縮める彼女達。

わたしに何らかの危害を加えようとしているのは明らかだった。


逃げなければ。

恐怖に飲まれつつある身体にムチを打ち、辺りを見渡す。

豪華な調度品の置かれた控え室のような部屋。後方には4人の男が出入口付近へ立っている。

わたしは急いで立ち上がった。



「逃げるんじゃない!」



しかし、痺れと共に痛みが頬を走り、その場に倒れ込んだ。