会場が突然暗転してざわめく人々。
基本的におじさんばかりだから、スマホのライト機能を使えるような人はいなくてあたりはいまだ真っ暗。
どうしたんだろう、何かのトラブルでブレーカーが落ちてしまったのかな。
冷静に様子を伺っていたその時だ。
「あー、待ってね。今ライト点け……うぐっ!?」
「え……颯馬!?どうしたの、しっかりして!」
バチッという音と小さな青白い光が一瞬見えたと思った途端、そばに立っていたはずの颯馬が倒れた。
暗闇の中、駆け寄る涼の声が響く。
まさか……今の、スタンガン?
「あ、お母さん……?」
その場にいた誰もが颯馬に注目したその時、何者かに腕を強く掴まれハッとした。
わたしの腕を握りしめる力強い、大きな手。
これ女の人の手じゃない。
「やめて!」
危険を感じて声を発した。
わたしが騒ぐと、ぐっと掴む手に万力のような力が篭る。
「離して!誰なの!?」
抵抗も虚しく、その手から逃れられない。
それだけじゃない。両腕を掴み上げられたと思うと、脚に触れるもうひとつの腕。
……1人じゃない。
四方から伸ばされる手はそれを示していた。
「痛っ……やだ、誰か……!」
恐怖を振り絞り助けを求める。
ところが口を塞がれ、うまく発音出来ない。
「壱華……どうしたの!?」
「壱華!?」
わたしの周りにいたはずの人の声が遠のいていく。
恐怖が心臓を鷲掴みにする。
わたしは抱えられるようにして会場から連れ去られた。
基本的におじさんばかりだから、スマホのライト機能を使えるような人はいなくてあたりはいまだ真っ暗。
どうしたんだろう、何かのトラブルでブレーカーが落ちてしまったのかな。
冷静に様子を伺っていたその時だ。
「あー、待ってね。今ライト点け……うぐっ!?」
「え……颯馬!?どうしたの、しっかりして!」
バチッという音と小さな青白い光が一瞬見えたと思った途端、そばに立っていたはずの颯馬が倒れた。
暗闇の中、駆け寄る涼の声が響く。
まさか……今の、スタンガン?
「あ、お母さん……?」
その場にいた誰もが颯馬に注目したその時、何者かに腕を強く掴まれハッとした。
わたしの腕を握りしめる力強い、大きな手。
これ女の人の手じゃない。
「やめて!」
危険を感じて声を発した。
わたしが騒ぐと、ぐっと掴む手に万力のような力が篭る。
「離して!誰なの!?」
抵抗も虚しく、その手から逃れられない。
それだけじゃない。両腕を掴み上げられたと思うと、脚に触れるもうひとつの腕。
……1人じゃない。
四方から伸ばされる手はそれを示していた。
「痛っ……やだ、誰か……!」
恐怖を振り絞り助けを求める。
ところが口を塞がれ、うまく発音出来ない。
「壱華……どうしたの!?」
「壱華!?」
わたしの周りにいたはずの人の声が遠のいていく。
恐怖が心臓を鷲掴みにする。
わたしは抱えられるようにして会場から連れ去られた。



