続・闇色のシンデレラ

強く抱きしめられると、平気なつもりでも、拭いきれていなかった継母への恐怖心がほどけた。

やっぱり怖かったんだと実感して、それを埋めるように抱きしめ返して、しとしと雨の降る中で静かに呼吸を合わせた。



「ん~……壱華?」



すると、足元でふわふわと聞こえた、鈴のような声。

お布団で寝ていた憂雅くんが起きてしまったようだ。

彼は寝ぼけ眼にわたしを映すと、起き上がろうとして布団を引っぺがす。



「壱華、抱っこ~!」

「は?壱華に甘えんじゃねえ。司水、そのガキ抱きかかえとけ」

「かしこまりました」



志勇は憂雅くんを睨みつけて、いつの間にか背後に控えていた司水さんを呼ぶ。



「睨まなくていいでしょ?別にいいのに」

「俺が嫌なんだよ」



……まったく、こういうところはいつまで経っても子どもなんだから。