「全部、うまく行ってた。壱華なんていう忌々しい存在がなければ、あたしの人生は全てうまく行ってたの」
周りの突き刺さるような視線を気にせず、おばさんは私を見て語りかけてきた。
強い私怨の感情をまとっていて、その気迫に私たちはその場に立ち止まってしまった。
「亮太が死んだ後、あんたの世話をしてやったのは誰?
金が必要だった亮太に結婚話をもちかけてやったのは誰ぇ?」
嫌味たらしく間延びする声。
目の前の女が実莉の母親だということをる彷彿とさせる。
「結婚して、可愛い2人の娘を授かって、順風満帆だった頃、あの男から突然告げられたわ。
癌を患って、余命1年だって。
金と今後の生活は保証するから、施設で拾ったガキを育ててくれ?
ふざけんじゃないわよ。金づるはさっさとくたばればいい!
だけど生活には金は必要なの!だから仕方なくあんたを引き取ってやったのに……」
叔父さんの名を上げ自身の過去を語るおばさんに私は驚愕した。
確かにおばさんと叔父さんの間に愛情はなかったかもしれない。
けれど、家庭のために尽くしたあの優しい叔父さんを金づると呼ばわるとはどういうこと?
この女の精神がどこまで廃れているのか今一度思い知った。
「それがどうよ、壱華っていう荷物のせいで、挙句の果てに娘を2人とも奪われた。
美花はいまどうしてると思う?
売られたのよ、あんたのせいで。
実莉なんか……どこへ行ったのかも分からない。
行方不明なの、あんたのせいで!」
そして私はこの場で初めて美花と実莉のその後を知ることとなる。
哀れと成り果てた2人の悪女。
鼓動はうるさくてもなぜだか冷静な私は、彼女たちに少しの安堵と同情を覚えた。
周りの突き刺さるような視線を気にせず、おばさんは私を見て語りかけてきた。
強い私怨の感情をまとっていて、その気迫に私たちはその場に立ち止まってしまった。
「亮太が死んだ後、あんたの世話をしてやったのは誰?
金が必要だった亮太に結婚話をもちかけてやったのは誰ぇ?」
嫌味たらしく間延びする声。
目の前の女が実莉の母親だということをる彷彿とさせる。
「結婚して、可愛い2人の娘を授かって、順風満帆だった頃、あの男から突然告げられたわ。
癌を患って、余命1年だって。
金と今後の生活は保証するから、施設で拾ったガキを育ててくれ?
ふざけんじゃないわよ。金づるはさっさとくたばればいい!
だけど生活には金は必要なの!だから仕方なくあんたを引き取ってやったのに……」
叔父さんの名を上げ自身の過去を語るおばさんに私は驚愕した。
確かにおばさんと叔父さんの間に愛情はなかったかもしれない。
けれど、家庭のために尽くしたあの優しい叔父さんを金づると呼ばわるとはどういうこと?
この女の精神がどこまで廃れているのか今一度思い知った。
「それがどうよ、壱華っていう荷物のせいで、挙句の果てに娘を2人とも奪われた。
美花はいまどうしてると思う?
売られたのよ、あんたのせいで。
実莉なんか……どこへ行ったのかも分からない。
行方不明なの、あんたのせいで!」
そして私はこの場で初めて美花と実莉のその後を知ることとなる。
哀れと成り果てた2人の悪女。
鼓動はうるさくてもなぜだか冷静な私は、彼女たちに少しの安堵と同情を覚えた。



