40代過ぎか、ともすれば老婆に見えるような不気味な女。
別に気に止めるはずはないのに、背格好は、横顔は、誰かに似ている気がして仕方なくて。
その誰かが忌むべき記憶の一部とつながった時、背中に悪寒が走った。
……間違いない、継母だ。
「……なん、で?」
体が、いうことを聞かない。
その女に注目することをやめたいのに、自分の体がそれをやめさせてくれない。
女はふらりと屋根のあるアーケードの中に入ってくる。
何を見るでなくふらふらと歩みを進めている。
「ん?どうしました。行きましょう」
お願いだから、こっちを見ないで。
見ないで。
そのまま通り過ぎて。
ところが、思いむなしく女とすれ違う直前で───
「壱華さん?行きましょう」
力さんが発した壱華という名詞に、女はうつむいていた顔をはね上げた。
「イチカ……?」
目が合った。生気のない虚ろな目。
ソレは確実に私を視界に写し入れた。
「おばさん……?」
別に気に止めるはずはないのに、背格好は、横顔は、誰かに似ている気がして仕方なくて。
その誰かが忌むべき記憶の一部とつながった時、背中に悪寒が走った。
……間違いない、継母だ。
「……なん、で?」
体が、いうことを聞かない。
その女に注目することをやめたいのに、自分の体がそれをやめさせてくれない。
女はふらりと屋根のあるアーケードの中に入ってくる。
何を見るでなくふらふらと歩みを進めている。
「ん?どうしました。行きましょう」
お願いだから、こっちを見ないで。
見ないで。
そのまま通り過ぎて。
ところが、思いむなしく女とすれ違う直前で───
「壱華さん?行きましょう」
力さんが発した壱華という名詞に、女はうつむいていた顔をはね上げた。
「イチカ……?」
目が合った。生気のない虚ろな目。
ソレは確実に私を視界に写し入れた。
「おばさん……?」



