続・闇色のシンデレラ

「凛、重くない?」

「大丈夫です、本家勤めのおかげでだいぶ筋力ついたんで」



久しぶりの繁華街。

力さんと凛について来てもらいながら、一通りの買い物を終えたお昼前。



「筋力ついた~?なら凛、こっちも持てよオラ」

「え?あー、ダメだ。筋肉痛で急に力が、くっ……!」



悪ふざけしてきた力さんに、わざと顔を歪めせて精一杯だと大げさに示す凛。



「嘘つけアホ。こんなとこで演技力発揮してんじゃねえ。
ほれ、持った持った」

「え?イジメだ……」



それに対しツッコミを入れる力さん。

成り行きで荷物を持たされた凛は気の毒だ。



「力さん、あまり凛をからかわないで?」

「……凛の鍛錬のためです。
それに、あまり凛の肩持つようだと若に嫉妬されますよ?」



そこで力さんに笑いかけ荷物を持ち直させると、彼は鼻を膨らませてぼやいた。

そのそばで凛はニヤリ。



「へえ、力さんこそ鼻膨らませて……構ってほしかったんすね。ヤキモチっすか」

「……凛、お前後で覚えてろ」

「忘れます、綺麗さっぱり」

「あぁ!?」



本家のメンバーの中じゃ歳の近い2人は仲がいい。

生真面目な彼らも、2人きりになるとこうして冗談を言い合ったりしていた。

私はそんな彼らの気兼ねない雰囲気が好きだ。