「凛」
「ん?……あっ、壱華さん。なんでしょう」
話しかけると、彼はぱっと顔を上げ姿勢を正した。
それは庭の掃き掃除をしていた凛。
「ごめんねお掃除中に。ちょっとお願いがあって」
「大丈夫ですよ。実は仕事終わらせちゃって暇で……今は午後から雨が降るって聞いて乾いてる内に掃除しようと思っただけです」
「そう、ならよかった」
「はい、それで何のご用事ですか?」
彼は以前よりずっと生き生きとして、ずいぶん柔らかい顔つきに変わっていた。
「あのね、午前中お買い物に付き合ってくれない?」
「え?」
「午後から雨だっていうし、どうせなら晴れてる間に出かけたくて」
「俺でいいんですか?」
「うん、あなたがいいの」
素直にそう伝えると、凛は恥ずかしそうに、それでいて嬉しそうにはにかむ。
「じゃあ、ご一緒します」
「うん、決まりね。30分後くらいに出られる?」
「はい、その時またお呼びください」
「はーい、また後でね」
普通に笑えるようになった凛。喜ばしく思いながら支度するため方向転換すると。
「わっ……!?」
振り向いた途端、壁のようなものに鼻をぶつけてしまった。
「ん?……あっ、壱華さん。なんでしょう」
話しかけると、彼はぱっと顔を上げ姿勢を正した。
それは庭の掃き掃除をしていた凛。
「ごめんねお掃除中に。ちょっとお願いがあって」
「大丈夫ですよ。実は仕事終わらせちゃって暇で……今は午後から雨が降るって聞いて乾いてる内に掃除しようと思っただけです」
「そう、ならよかった」
「はい、それで何のご用事ですか?」
彼は以前よりずっと生き生きとして、ずいぶん柔らかい顔つきに変わっていた。
「あのね、午前中お買い物に付き合ってくれない?」
「え?」
「午後から雨だっていうし、どうせなら晴れてる間に出かけたくて」
「俺でいいんですか?」
「うん、あなたがいいの」
素直にそう伝えると、凛は恥ずかしそうに、それでいて嬉しそうにはにかむ。
「じゃあ、ご一緒します」
「うん、決まりね。30分後くらいに出られる?」
「はい、その時またお呼びください」
「はーい、また後でね」
普通に笑えるようになった凛。喜ばしく思いながら支度するため方向転換すると。
「わっ……!?」
振り向いた途端、壁のようなものに鼻をぶつけてしまった。



