「ありがとう」
「いえ」
何事もなかったかの笑みで、俺の手を借り立ち上がる壱華さん。
……こんなところ、若に見られればシメられるどころではない気がするが、あまり気に病まないことにしておこう。
「あ、憂雅くんに買ったアイスが溶けちゃう。行こうか、剛」
「はい」
「あ、あの」
すっきりした表情で歩き出した壱華さんに対し、曇った表情で呼び止める凛太朗。
「ん?どうしたの、凛」
「……ありがとうございます」
今の一件を彼女のおかげで乗り越えたと察して、頭を下げてきた。
「わたしは何もしてない。天罰よ、天罰」
そんな律儀な少年に壱華さんは満足気に微笑む。
「んー、雨降ってきそうね。洗濯物取り込んでおこうかな」
歩き出す彼女と、その背をじっと見つめる凛太郎。
こうしてシンデレラに魅せられた者は彼女の背中について行くようになる。
後ろ姿は煌々として、行先には明るい未来が見えた気さえした。
「いえ」
何事もなかったかの笑みで、俺の手を借り立ち上がる壱華さん。
……こんなところ、若に見られればシメられるどころではない気がするが、あまり気に病まないことにしておこう。
「あ、憂雅くんに買ったアイスが溶けちゃう。行こうか、剛」
「はい」
「あ、あの」
すっきりした表情で歩き出した壱華さんに対し、曇った表情で呼び止める凛太朗。
「ん?どうしたの、凛」
「……ありがとうございます」
今の一件を彼女のおかげで乗り越えたと察して、頭を下げてきた。
「わたしは何もしてない。天罰よ、天罰」
そんな律儀な少年に壱華さんは満足気に微笑む。
「んー、雨降ってきそうね。洗濯物取り込んでおこうかな」
歩き出す彼女と、その背をじっと見つめる凛太郎。
こうしてシンデレラに魅せられた者は彼女の背中について行くようになる。
後ろ姿は煌々として、行先には明るい未来が見えた気さえした。



