「あの、周くん………。こちら、私の幼馴染みの桜堂星(さくらどう せい)さん。そして、右京周くん」


 そう言うと、星は「どうも」と挨拶をした。 そして、星は周をジロリと一瞥した後に、ニッコリと笑った。


 「今度は年下の男を捕まえたんだ。まぁ、何だか学生みたいはお子さまだし、おまえの本当の価値なんかわからない奴だろうから、吹雪も傷つかないだろうな」
 「…………っっ………」
 「よかったな、右京周くん、だったかな?こいつに目をつけるなんてお目が高いよ。でも、面倒くさい女だから、付き合う前なら止めておくのをおすすめするよ」


 星の言葉に、吹雪はカッとなり頭が真っ白になる。それと共に羞恥心からか顔が真っ赤になり、瞳にも涙が溜まってくるのがわかった。


 「……………ごめんなさい。周くん、行こう……」


 星から逃げるように、頭を下げて去ろうとした。けれど、周は頑なに動こうとしないため、吹雪は戸惑ってしまう。すると、周は吹雪を背に隠すように星の前に立った。