いっちゃんの様子が、なんだか不思議だった。
まあいいや、よく分からんけど!
夏休みに入ると、なんとなくだけどいっちゃんから積極的に遊びや勉強会に誘ってくれるようになる。
…それに、どうしても意識せざるを得なかった。
いっちゃんのことが好きかも。
夏休みが終わる1週間前。
<お祭り行かない?>
とメッセージが飛んでくる。
<行きたい!>
<じゃあ、駅待ち合わせね>
いっちゃんとたくさん会いたい。そう思ってしまう。
いくら会ったって物足りなかった。
約束の日の18時頃、お祭りをやっている神社の近くの駅でいっちゃんを待っている。
気合い入れて、浴衣で来てしまった。ピンクの、花柄の浴衣。
可愛いねって、言ってくれるかな?
なんてね!なんてね!あはは!
「叶華ちゃん?」
後ろからいっちゃんの声がする。
「いっちゃ…」
後ろに振り返ると、甚平姿のいっちゃんが。
「ああ、やっぱ叶華ちゃんだ」
嬉しそうに顔を緩めて笑ういっちゃんがいた。
「僕だけ甚平だったらどうしようかと思った」
「素敵だね」
「そうかな、浮いてなきゃいいけど…」
と、自信無さげ。
「大丈夫!かっこいい!行こ!」



