ヒーローは勘違いして強くなる(らしい)


ある昼休み。

1人でいつも過ごしている、伊月聖夜に声をかけてみることにした。

彼は、綺麗な金髪で、色白で整った顔立ち、クールな印象の人だ。

その金髪は、噂では病気でらしく、普通のうちの高校でも、先生からは染めろとは言われない。

そんな金髪のせいで、彼は怖がられているのか、敬遠されているのか、誰かといるところは見たことがない。

いざ出陣!彼の前の席に着いて。


「ねえねえ、伊月くん」

「はい」


余程ビックリしたのか、最後の一口であるウインナーを弁当に落とす。


「あっ、ごめん。食べ終わってから話しかければ良かったね」

「いやいや、大丈夫」


彼が食べ終わるのを見届けると、


「あの…なんでしょう」

「いや、仲良くなれたらな!って」

「僕と?」

「だから話しかけてるんじゃん!」

「…そっか」


意外と天然?ちょっと抜けてる?


「いっちゃんって呼んでいい?」

「いっちゃん?伊月だから?」

「そう、そゆことー」

「皇、叶華さんだっけ。僕は何て呼べば?」

「叶華でいいよ」

「呼び捨ては、抵抗あるな…叶華、ちゃん?」

「いいよー」