まずは銀行。

明日払う予定だった家賃代と、無に近い預金、合わせて数万円。

返ってきた通帳に記載されていた数字は0。
久々に財布が潤った。

今日一日、この財布が痛いと叫び、枯れるまで自由だ。

 生きるための『紙切れ』は、最後の最後に『自由券』へと変身を遂げた。