「実行委員長、召集かかってますよ？」

弦君にそういわれて耳を澄ますと、「実行委員の人たちは本部に集合してください」という放送が流れていた。

「え！？本当だ！ありがと、弦君！」

私は弦君にお礼を言うと、ダッシュで行った。

「………弦君？」

「………なんですか？」

「名前で呼んでもらってるんだ」

「実行委員皆そうですよ。副、書記、記録。その方が仲良くなれるから」

「へぇ………」

「弦君？はやく！！星君も！」

私は走っていく途中であることに気づいた。
それは実行委員全員に集合がかかっているのに、星君と弦君がまだ、瀧島さんのところにいるというところ。
私は立ち止まって振り返って呼んだ。
二人は走ってきた。