私はうつむいていた顔を上にあげる。
そして大平さんと目と目が合う。
私の心臓はドクン………と大きく高鳴った。

「俺は、葉玖村ちゃんと仲良くなりたいから一緒にいるんだよ!それに………綴の妹だからな!!」

ーあぁ、わかった。
この感情がなんて言うのか。
私は………。

「わかった?」

「うん、ありがとう………雅さん」

大平雅さん、あなたのことが好きなんだね。
私はあなたに恋をしている。
そう………気づいた瞬間でした。