終わったはずの恋だった。


満生は決意した。

このデート(?)で、秋から何のアクションもないならば、自分から告白しよう、と。

なけなしの勇気を振り絞れば、ロマンチックな雰囲気に流されて秋がOKしてくれるんじゃないかといった打算があったからだ。

(そろそろ、限界だよ。好きだよ、秋くん)

夜景を見に行くのは期末テストが終わった翌日に約束した。
もし、フラレても春休みに入るから成績にダメージをきたすことはないように設定したのだ。

『夜景見に行くの、すごく楽しみ』

秋からのメッセージに満生はニヤつきが止まらない。

『私も楽しみにしてるよ!それだけで今回の期末頑張れる』

なのに、このデートは満生も秋も予想していなかった結末を迎えることになった。