恋人は社長令嬢

営業部、第2課。

瞬、至、那々香が所属する課で、亮介はここの課長。

「しゃ、社長!」

部長が突然、大きな声を出した。


「げっ!何ごとだよ、社長直々に。」

至が小さい声で叫んだ。

「社長って、歳の割には若いな…」

瞬はそっちに驚いている。

「どうせ、ロクなことじゃないわよ。」

那々香の発言に、言葉を失う瞬と至。


「えっ……」

「社長相手に……大物になるよ、松森。」

「ははっ…はははっ……」


そうだった。

瞬も至も、自分が社長の娘だと知らないのだ。


「大村君、来てくれないか?」

部長が亮介を呼んだ。

「はい。」

亮介は、部長と社長のいる、応接室へ行った。

「なんだ、課長に用か。」

至の言葉に、那々香は心配になった。


しばらくした後、亮介は2課に戻ってきた。

「松森君。」

「はい。」

亮介は、じっと那々香を見た後に、口を開いた。