恋人は社長令嬢

その日、久々のデートに出かけた瞬と梨々香。

「あっ、また新作出てる。」

いろんなところに、お気に入りの店を持つ梨々香。

今、目の前にある靴屋も、その一つだ。


「靴なら、この前も買っただろ。」

「あれは、遊びに行く用。これは、大学へ履いて行く用。」

「それって分ける必要、あるの?」

「瞬は、遊びに行く時と、会社に履いて行く靴、一緒じゃないでしょ?」

「そりゃそうだ。」

「私も一緒。」

変な理屈を付けて、店に入っていくのも、もう慣れた。


早速、お店の人に言って、鏡の前で履いている。

「うん。これにするわ。」

ちらっと値段を見ると、32,000円のタグが付いている。

「女物の靴が?」

思わず声を上げる瞬。

クスクス笑っている店員。