恋人は社長令嬢

「社長。」

瞬は、車の中にいる春樹に、声を掛けた。

「ありがとうございました。」

「フン!もう少し、早く上がると思ってたぞ。」

「すみません。」

「おかげで昨日の夜は、久々に夜中まで、会社にいる事になった。」

「え?どうしてですか?」

「おまえへの辞令を書くのに、連絡が入るのを待っていたんだ!このバカ者。」

「す、すみません!」

会社の外に来てまでも、怒られる瞬。

「まあ、いい。梨々香を家まで、送り届けろ。」

「はい!」

春樹はその場に、梨々香を残して、車を出した。


「パパ、あれでも……瞬の事、応援してくれてたんだね。」

「うん…」

瞬と梨々香は、お互い顔を見合わせて笑いあった。