恋人は社長令嬢

相変わらず、食後に非常階段で一服する至。

「赤間さん、順調にいってますか?」

そして相変わらず、至に会う為に、ここを訪れている埜々香。

「いや。まだ、主任にも上がってないし。」

「そうなんですか…」

埜々香はシュンとなった。


「埜々香ちゃんが、落ち込む事じゃないって。」

至が、埜々香の隣に来た。

「私…あの時の赤間さんを見て、思ったんです…」

「何を?」

「あそこまで言えるって、すごいなって。本当に、梨々香ちゃんの事が好きなんだなって。」

「埜々香ちゃんも、そういうふうに言ってくれる人と付き合いたいよね。」

至はすかさず、そんな言葉を挟んでみる。

「ううん。私は…」

私は気にしないって言おうとして、埜々香は止まった。