恋人は社長令嬢

埜々香は、梨々香に近づくと、至に告白した時の事を、耳元で話した。

「な、な、何なの~!!」

梨々香は、怒りがフツフツと、湧き上がってきた。

「あいつ、那々姉と付き合っておきながら、埜々姉とも付き合おうって言ってきたあ?」

「ちょっと、違うよ。お姉様が好きだって聞いただけだし、私、付き合おうって言われてないし。」

「どっちでもいいよ!!あいつ、許さないんだから!!」

梨々香は元来た道を、ダッシュで戻った。

びっくりしたのは、埜々香の方で、突然走り出した梨々香を追いかけた。

「梨々香ちゃん、梨々香ちゃん!!」

当の梨々香は、社長室の前で、至を発見。

「あっ、梨々香!」

瞬の脇を通り過ぎ、至に手を上げた。

「おっと!」

すかさず、梨々香の手を受ける至。

「急に殴ってくるなんて、お嬢様のすることじゃないんじゃない?」