恋人は社長令嬢

「ん?どうした。赤間。」

「松森が……今、社長に呼ばれて中にいます。」

「松森君が?彼女が、どうかしたのか?」

「それが……」

口ごもる瞬に対して、至ははっきりと理由を言った。

「課長との事があったのに、那々香が本社にいられるのは、彼女が社長の娘だからって、噂が立って……」

亮介は、思わず固まった。

「いくら、同じ名字だからってそんな噂立ったら、社長だって黙ってないですよ。」

「あ、ああ……そうだな……」

そういえば、他の人は那々香が社長令嬢だと言う事は、知らないのか。


「那々香、どうにかなってしまうんでしょうか…」

心配する至。

「それはないよ。」

即答する亮介。

「どうしてですか!!」

ムキになる至。

「あっ!いや、その……俺が中に入って、誤解を解いてくるから。」

「課長…」