恋人は社長令嬢

「これで埜々香ちゃんも、俺の彼女の一人ってわけか。」

「……え?」

「今付き合ってるのは、久美と千佳だから、埜々香ちゃんで三人目。」

埜々香は、目を大きく開けた。

「と言っても、三人とも平等に愛するから、心配しないで。」

そう言って至は、にこっと笑った。

「付き合ってる人がいて、断らないの?」

「どうして断る必要があるのさ。俺の事、好きだって言ってくれてるのに。」

「他の二人に、申し訳ないと思わないの?」

「思わないね。それを承知で、俺の側にいるんだから。」


那々香は至の頬を、思いっきり叩いた。

「最低!!」

その言葉に、至は埜々香の腕を掴んだ。

「その最低なヤツに、今好きだって言ったのは、どっちだよ。」

「そんな人だと、思わなかった!」