恋人は社長令嬢

「ねえ、どうしたらいいの?謙ちゃん……」

「どうしたらって、言われても……」

そんな事考える前に、埜々香に好きな人がいるって言われた方が、ショックだ。

困る相模原を目の前にして、埜々香の瞳からは、涙がこぼれている。


「泣くくらいなら、言ってしまえ。」

「謙ちゃん……」

「そのくらい、そいつの事が好きなんだろう?だったら、伝えるべきだよ。」

埜々香は、大きな瞳いっぱに、涙を溜めている。

悔しいくらいに、綺麗だ。


「勇気を出して。埜々香ちゃん。」

相模原は、埜々香の背中を、軽く押した。

「ありがとう、謙ちゃん。」

次の瞬間埜々香は、相模原の一番好きな笑顔に、戻っていた。