恋人は社長令嬢

その言葉を聞いて、今度は梨々香が反撃に出た。

「那々姉。まだ、終わらせるのは早いよ。」

「そう?」

「那々姉らしくない!いつもの那々姉なら、『2週間も私をほっとくような男は、こっちから願い下げよ!』って言ってるもん。」

「……何?私って、そんなに嫌な女?」

「そうじゃないよ!那々姉はいい女だから、そういうセリフが、吐けるんだよ!」

「あ、そう……」

「那々姉!!」

梨々香は、机をドンと叩いた。


「わっ!びっくりした。」

「彼氏のいる北海道へ行って、話をつけるべきだよ!」

「ええ~」

那々香は、思いっきり嫌そうだ。

「じゃないと、本当に大事なモノを、見失ってしまうよ?」

「梨々香…」

「勇気を出して!那々姉!」

梨々香の眼は、まるで那々香を応援しているようだった。