「キャー!!!!!!」

「今日も涼くんかっこいい!!!」

学年中の女子が廊下の窓から身を乗り出して校門に向かって叫んでいた。





はぁ、、また今日も朝からうるさいなぁ。

わたし、宮本唯奈(みやもとゆいな)はため息をつきながら毎日湧き上がっている歓声に耳をふさぎ教室に入った。

しばらくして黄色い歓声の的である人が教室に入ってきた。

教室に入ってもなお歓声は止まらず、その人の周りにはすぐに